ランドセルメーカーごとの特徴とは?

ランドセルが販売されているメーカーは大きく分けると、「大手・専門メーカー」「流通系メーカー」「工房系メーカー」に分かれます。

 

ランドセルを選ぶときに悩むのはたくさんのメーカーがあり、そのなかからランドセルを選ぼうと思うと、数が多すぎてどれがいいのかわからなくなってきてしまうことです。

 

もちろん、最初から「ここのランドセルがいい!」と決めていれば別ですが、悩んでいる人は「大手・専門メーカー」「流通系メーカー」「工房系メーカー」ごとにどのような違いがあるのか、ランドセルを選ぶときの参考にしてみて下さい。

 

大手・専門メーカー

老舗のスタンダードなランドセルを作っているメーカーで、値段・品質・背負いやすさなどバランスが取れていて機能性が高く、選んだときに失敗があまりない安心できる品質のランドセルです。

 

自社の工場を持っているところが多く、生産スピードが早いので大量生産ができ、修理などもスピーディに対応してくれます。

 

また、直売・姉妹店・代理店・総合スーパー・デパートなど、販売先によってモデルを変えて販売するケースもあります。

■セイバン(天使のはね)
■協和(ふわりぃ)
■ハシモト(フィットちゃん) など

 

流通系メーカー

全国の店舗で買い物のついででランドセルを見たり、試着したりすることができるので便利です。

 

大手のランドセルメーカーと共同開発されたランドセルが展開されていたり、カラーバリエーションが多く、豊富な種類・価格も安いものから高いものまで、あらゆるニーズに応えてくれます。

 

しかし、自社の工場ではなく大手・専門メーカーに発注する委託製造になるので、生産スピードや修理など大手・専門メーカーの自社工場を持っているところより対応が遅くなります。

■イオン
■アピタ・ピアゴ
■イトーヨーカドー など

 

工房系メーカー

ランドセルにこだわりを持った人におすすめですが、手作りで生産数が限られているため受注生産になり、人気がある商品はすぐに売り切れてしまい、値段も高めになってしまいます。

 

丁寧な製法で素材などの風合いを大切にしたデザインが多く、クラリーノを取り扱っているところもありますが、牛革やコードバンなどの天然皮革の素材を中心に生産しています。

■萬勇鞄
■土屋鞄製造所
■カバンのフジタ など

 

各ランドセルメーカーの特徴をまとめてみると…

大手・専門メーカーによるランドセルは、自社工場を持った製造元であるため大量生産ができ、故障したときにはすぐ直してくれるなどの対応が早いので、大手・専門メーカーで購入すればいいという話になります。

 

しかし、それでは大手・専門メーカーのランドセルが大型スーパーなどの店舗で売れなくなってしまいます。

 

そのため、大手・専門メーカーのランドセルにそのお店でしか購入することができないデザインなどの付加価値をつけて販売したり、大手・専門メーカーの部品などを使用した大手総合スーパーオリジナルブランドのランドセルも販売しています。

 

また、スポーツブランドや大手ファッションブランド、文房具を販売している会社などのランドセルの人気も高くなっており、人気がある商品は早期に売切れてしまいます。

 

工房系のランドセルは少子化ということもあり、1人にお金をかけることができる時代になったことで、おじいちゃん、おばあちゃんからいただいたお祝いを一緒に合わせることで、工房系の価格が高めのランドセルを購入する人が増加しています。

 

このように、ランドセルメーカーやそのブランドによってそれぞれ特徴があるため、迷っているならばまずは、「大手・専門メーカー」「流通系メーカー」「工房系メーカー」のどこから購入をするかということから決めてみましょう。

 

子どもには背負いやすいランドセルを

「脱ゆとり教育」によって授業時間や学習内容が増えたため、教科書のページ数が増加して厚みが増したことによって最近のランドセルのサイズは大きくなり、ランドセルの重量も増えてしまいました。

 

一般的なランドセルの重さは1,000〜1,400g程度と、教科書の重さと合わせたそのままの重さのランドセルは、幼稚園を卒園したばかりの小さな体には、肩が痛くなったり、腰が痛くなったりなど、とても負担がかかってしまいます。

 

全国にランドセルメーカーは100以上あるため、背負いやすさ・丈夫さ・機能性・背負ったときに軽く感じる工夫・6年間の保証はあるのか?など、何も考えずに適当に選んでしまうと購入してから後悔することが出てきてしまいます。

 

なかには、ランドセルの重量が1s以下のものもありますが、ただ軽いというだけで耐久性や機能性が不安なものもあるため、信頼のできるランドセルメーカーのものからの購入をおすすめします。

 

子どもの負担を減らすためには、背負いやすさ・丈夫さ・機能性・背負ったときに軽く感じる工夫などがされているランドセルを子どもに選んであげることが大切です。