6年間を一緒に過ごすランドセルを選ぶには?
小学校入学を迎えるにあたっての入学準備のなかで、楽しみなのがランドセルではないでしょうか?
ランドセルといっても、有名なランドセルメーカーから革を取り扱っている工房系のランドセルまであり、店頭に並べられているランドセルを見るとデザインやカラーも豊富にあるのでどんなランドセルがいいのか悩んでしまいますね。
男の子と女の子で選ぶポイントはある程度変わるとは思いますが、小学校生活の6年間を一緒に過ごすランドセルなので、親も子どもも納得のいくお気に入りになるランドセルを選びたいですね。
最近のランドセルは、機能性もいいものが多いので、デザインやカラーが気に入ったということだけでランドセルを選ぶということはあまりないとは思いますが、購入して使用してから初めて気がつく、背負いにくさや使いにくさなどを後悔するということもあるのです。
6年間という長い期間使うものだからこそ、ランドセルの詳しい情報を知って後悔しないランドセル選びをしてくださいね!
このページの目次▼
カラーやデザイン、人気があるのは?
2019年度のランドセルの相場はいくら?
ランドセルの購入時期はいつ?
軽くて背負いやすいのはどんなランドセル?
A4フラットファイルサイズ対応の収納力とは?
ランドセルの丈夫さは素材によって変わる?
購入したランドセルには6年間保証はついている?
2019年度 おすすめのランドセルメーカーランキング
どんなカラーやデザインが人気があるの?
毎年のように新しいモデルが出てくるので、その年によって人気のデザインやカラーも変わることもありますが、基本的には定番の男の子なら黒系、女の子なら赤系のランドセルを選ぶという人が多いようです。
たくさんあるランドセルを見ていると、選ぶときに親も子どもも一番最初に気になり目がいくのがデザインやカラーですよね。
「一般社団法人 日本鞄協会ランドセル工業会」のランドセル購入に関する調査によると、2018年4月に進学した児童がいる20歳〜69歳の男性・女性が新しく購入した人気のカラーは、男の子は定番の黒系が一番人気で、女の子は、ピンクやローズ系が人気でした。
※「一般社団法人 日本鞄協会ランドセル工業会より引用
女の子に人気のカラーやデザイン
女の子の場合、男の子よりも選ぶカラーやデザインのものが多く、落ち着いたクラシカルなランドセルからパールカラーの明るいものなど幅広くありますが、刺繍やステッチが入っていたり、パールカラー系、ブラウン系、ラベンダー系のものが人気があります。
■赤・■ワイン系
■ピンク・■ラベンダー系
■茶・■チョコ
などのカラーが人気があり、定番の濃い赤系よりも、ピンク、ランベンダー系のランドセルが人気が高く、また最近では「茶・チョコ」も人気が高く注目されています。
男の子に人気のカラーやデザイン
男の子の場合は、定番の黒系のランドセルにマチの部分の糸の色を変えたステッチが入ったものや、ヘリ巻きテープの色を変えたりする「コンビカラー」や「バイカラー」と呼ばれるランドセルが人気があります。
■黒×■赤
■黒×■青
■黒×■ゴールド など
また、背当ての部分の色がカラーになっているものも人気が高くなりそうです。
定番の黒系が人気がありますが、青、紺、シルバーなどのメタリックカラーを選ぶ子も最近では増えてきているようで、他の子とは少し違ったものがいいという個性も最近では受け入れられるようになってきています。
男の子も女の子も、高学年になったときにも使えるように飽きのこないデザインやカラーのものを選ぶようにしましょう。
最近は、どちらがもってもおしゃれなキャメル色のランドセルも人気があり、ブランドによっては大人が持っていてもいいようなデザインのものもあり人気が高くなっています。
人気があるデザインで人気のカラーのランドセルは、大手のランドセルメーカーの場合多めに生産されているので、早い時期に完売になるということは少なくなってきました。
しかし、工房系のランドセルの場合、人気があるデザインの人気カラーのランドセルは決まった数の受注生産をしているため、7月〜8月にはすでに予定数に達してしまうため完売になってしまいます。
2019年度のランドセルの相場はいくら?
現在のランドセル市場は、少子化ということもあり親だけではなく、その祖父母と一緒にランドセルを購入するというところも増え、親はより個人ニーズや職人技が必要である高い品質を求め、それに対してメーカー側はランドセルに付加価値をよりつけることで価格がどんどん高くなっています。
ランドセルは2018年までのここ10年の間に2万円値上がりをしており、現在のランドセルの平均価格は55,000円となっています。
ランドセルには1万円台のものから高級ランドセルになると10万円を超えるランドセルもあります。
安すぎるランドセルには素材や機能性などに理由がありますが、高級ランドセルの場合、素材や機能性の他にも「ブランド」という価格がプラスされるものがあります。
一般的な価格帯の3万円台〜6万円台のものでも、十分な機能性が備わっています。
安すぎるランドセルで機能性が低くすぐに壊れてしまって後悔するよりも、価格に見合った機能性のランドセルを選びましょう。
新モデルにこだわりがなく、なるべく購入費用を抑えたいという人におすすめなのが、アウトレットのランドセルです。
型落ち・アウトレットランドセルは、定価より値引きされてお得に購入でき、ランドセルにもよりますが、定価から30〜60%の値引きがされているものや、それ以上の値引きがされているものもあります。
アウトレットセールは各メーカーによって開催されたりするので、アウトレットランドセルを狙っている人はインターネットでマメにチェックしておきましょう。
ランドセルの購入時期はいつ?
ここ5年くらいはネットでの普及によって、「どこのランドセルは売切れ」などの情報が出るようになり、ゴールデンウィークには売切れてしまうかも…ということから、入学する前年度の3月には販売店に見に来ているという人もいます。
- 14年:8月
- 15年:7月
- 16年:6月
- 17年:5月
(船井総合研究所調べ)
このように、年々ランドセルの購入時期が早まってきているようです。
ランドセルを購入する時期は年々早まっており、来年度の入学ならまだまだ先と夏を過ぎた頃に、人気ブランドランドセル、工房系ランドセル、大手メーカーの高級ランドセルの購入を…と思っている方は、遅いです。売り切れになってしまっています。
予約の時期は6〜10月、ピークは7月頃です。
職人さんの手作業でランドセルを作っている工房などでは、高品質なランドセルを求めている保護者が増加しているため、人気のお店で購入するならば7月の時点ではもう売切れになってしまいます。
大手のランドセルメーカーのランドセルでは、大量生産をすることができるため在庫を多く持っているのですが、ブランドランドセルや工房系のランドセル、ランドセルメーカーのものでも数量限定で販売されている高級ランドセルの場合は数が少ないため、人気のモデルのものは7月には売り切れになってしまいます。
また、オーダーメイドなどのランドセルの場合、注文をしてから手元に届くまでに半年かかるというものもあります。
人気のあるランドセルを購入するならば、7月までに早めの予約が必要です。
2019年度 ランドセル購入の年間スケジュール
※各ブランドなどによって、資料請求や予約の時期などが違うので、あくまでも目安として考えてくださいね。
- 2月〜3月 カタログ、サンプル請求 予約受付開始
各ブランドによって、すでに受付開始、予約販売が開始されているところもあります。
- 3月中旬〜6月 カタログ、サンプル 配送
各ブランドの新しいモデルが発表され、ショールームや展示会も開催されます。
- 6月〜10月 予約販売
予約販売のピークは7月頃です。
- 12月〜3月 ランドセルが到着
ほとんどのランドセルメーカーは早めに到着しますが、工房系は3月になることが多いようです。
欲しいと思っている人気ブランドランドセル、工房系ランドセル、大手メーカーの高級ランドセルがある場合には、入学をする年の前年度の2月ぐらいから新しいモデルのカタログ請求の予約ができるようになるところが多くあります。
また、インターネットでデジタルカタログを見ることもできるブランドもありますが、ほとんどが3月中旬〜4月中旬にはカタログを手にすることができ、生地の見本なども送ってくれるブランドもたくさんあるので、インターネットなどでチェックして無料カタログを入手してみましょう。
軽くて背負いやすいのはどんなランドセル?
ランドセルを選ぶときに一番大切にしてもらいたいと思っているのは、「子どもに負担がかかりにくい、背負いやすいランドセル」を選んであげるということです。
入学したばかりの子どもは個人差はあるもののまだまだ体が小さく、教科書などの荷物の重さを考えると、ランドセルはまだ大きくて重いものとなってしまいます。
選ぶランドセルによっては、ランドセル本体と背中に隙間があいてしまうことによって、背負ったときに感じるランドセルの重さ(体感重量)は大きく変わります。
体感重量は、「背カン」「肩ベルトの形状」「背中のクッション」などの工夫によってフィット感が良くなることで、ランドセル本体と背中の隙間がなくなり、ランドセルの重心が上の方にいくことで、荷物が重くても体にかかる負担が分散されるため体感重量が軽くなります。
例@ セイバン天使のはね
背負ったときに軽く感じるように、「天使のはね」という商品の名前にもなっている、白い羽のような形をした樹脂素材が肩ベルトに内臓されています。
天使のはねによって肩ベルトがぐっと立ち上がることで、背中の上部にぴったりとフィットすることで、背負っているランドセルの重心が上がることで、肩・背中・胸などに荷物の重さが分散されるため、ランドセルを軽く背負うことができ、子どもの体への負担を軽減します。
例A フィットちゃん背カン
「フィットちゃん背カン(特許第3524547号)」は、肩ベルトを25°立ち上げることによって肩にかかる負担を約半分にする工夫されています。
また、フィットちゃん背カンによって本体と背中の隙間がなく背負うことができるので、自然な姿勢が保てるため肩や腰への負担が軽減します。
フィットちゃん背カンは、左右別々にスライドする構造になっているので、お子さんが成長して体が大きくなったときにもきゅうくつさを感じることがなく、背負いやすさが変わることがありません。
例B ふわりぃ背カン+ふわりぃ肩ひも
背負いやすくするための工夫として、肩ひもの付け根を立ち上がらせて、背カンが左右に広がることでランドセルが背中にぴったりとフィットするようになっています。
肩ひもは、やわらかいクッションが入っている「スタンダード」、ズレ防止が追及された「ハイクッション」の2つから選ぶことができ、身体の成長に合わせることができる体に沿った形状のカーブでフィット感がアップします。
メーカーによるいくつかの背負いやすさの工夫を例にあげましたが、他のメーカーも子どもがランドセルを背負った時に負担がかからないようにするための工夫をしています。
体にフィットしないランドセルをそのまま使っていると、小学生なのに肩こりがあったり、重心が後ろにいってしまい引っ張られるかたちになるため猫背になって姿勢が悪くなることがあります。
ランドセルを選ぶときには、子どもが背負ったときに体に負担がかからないような工夫がされているランドセルを選び、必ず販売店や直売店などで試着をして背負い心地を確認しましょう。
A4フラットファイルサイズ対応の収納力とは?
ランドセルのサイズには、「A4用紙」・「A4クリアファイル」・「A4フラットファイル」サイズのものがありますが、脱ゆとり教育による教材の規格の変更によって、ランドセルのサイズの主流がA4フラットファイル対応サイズが主流となっています。
■ランドセルのサイズ
- A4用紙対応サイズ(縦 30cm×横 21.5cm)
A4サイズの教科書以外は入らない
- A4クリアファイル対応サイズ
@横幅対応 … 縦 30cm×横 22cm
A4クリアファイルの横は入るが、縦がはみ出る
A縦・横幅対応 … 縦 31cm×横 22cm
A4クリアファイル全部が入る - A4フラットファイル対応サイズ(縦 31cm×横 23cm)
A4教科書〜A4フラットファイルがすっぽりと入る
1cm違うだけでも収納力が変わる「A4フラットファイル」サイズに対応してるランドセルならば、プリントや教科書がパンパンになってぐちゃぐちゃになってしまうということや、A4フラットファイルが折れ曲がったりすることも回避することができます。
登下校のときには教科書だけではなく、体操服やシューズ袋、学年によって副教材なども増えてくるため、教科書を入れてもある程度のゆとりがあって収納力がある「A4フラットファイルサイズ対応」、収納ポケット、サイドにフックやナスカンがついているものがおすすめです。
展示会や販売店などでファイルを入れたり、教科書などを入れて試すことができるところでの試着がおすすめです。
ランドセルの丈夫さは素材によって変わる?
6年間という長い期間使うことになるランドセルは、元気に走りまわる男の子の場合はとくに丈夫なランドセルを選ぶ方が安心ですね。
少し前までのランドセルの丈夫さでは、天然皮革は耐久性が高いと言われており、人工皮革は耐久性が低いと言われていましたが、最近では人工皮革の耐久性などに対する研究開発が進んでいるため、傷・汚れ・水などに強い耐久性が高い人工皮革が開発されています。
現在のランドセルに使用されている素材は3つで、「コードバン」「牛革」「人工皮革」が主に使用されており、それぞれに特徴があります。
軽くて丈夫な人工皮革(クラリーノなど)
人工皮革は化学繊維によって作られた素材で、軽くて丈夫、そして値段も安いというのが特徴。
加工がしやすいため「エンボス加工」「カーボン加工」「パール加工」などのデザイン製のあるランドセルに使用されており、カラーも豊富にそろえることができます。
ランドセルの素材として人気が高いクラリーノでは、特に傷に強い丈夫な素材として「タフロック」が使用されているランドセルもあります。
貴重な馬の皮「コードバン」
馬のお尻の部分の革で、1頭の馬から限られた量しか取れない希少な素材なため値段も高くなります。
革のキメの細やかさ、ツヤ、色合いは美しくてとても質がよく、耐久性に優れており傷がつきにくく、小さな傷程度ならば自己修復ができるという、ランドセルの素材のなかではあらゆる面で最高級と言えます。
しかし、天然皮革は人工皮革よりもお手入れが面倒になるかも…ということも考えておかなければいけません。
丈夫で長持ち「牛革」
革のしなやかさ、頑丈さ、風合いは年数がたつにつれて増していき、6年間形が崩れず頑丈さを求める人には最適な素材です。
革は人工皮革に比べると重いというデメリットも、最近の革の軽量化技術によって、昔よりも重さを感じず長く大切に使うことができるようになりました。
しかし、コードバンと同じで天然皮革は人工皮革よりもお手入れが面倒になるかも…ということも考えておかなければいけません。
ちなみに、どのランドセルがいいのかお店やネットなどで調べていると、なぜ同じカラーやデザインのランドセルなのにこんなにも価格の差が?と思ったのならば、ちがいはズバリ「素材」です!
価格の高さでいくと、コードバンのような希少な素材はもちろん価格が高くなり、その次に牛革、そして大量生産ができる人工皮革となります。
素材にはそれぞれメリットやデメリットがあるため、選ぶときには何をポイントにするかをよく考えてみましょう。
購入したランドセルには6年間保証はついている?
ランドセルは6年間という長い期間のお付き合いとなりますが、基本的に頑丈に作られているランドセルも故障してしまうこともあります。
そんなときにあると助かるのが日本ランドセル工業会の「6年間保証」で、あらかじめ6年間の期間に壊れてしまい修理をしてもらうということを前提にして、ランドセルを作っているメーカーが日本ランドセル工業会に加入している時に発行されます。
ランドセル工業規格サイズの製品にだけ6年間保証の保証書がつけられており、裏面にはメーカー番号などが記載されています。
この保証書があれば、ランドセルを購入してからの6年間、全国のどこで購入したランドセルでも、アフターサービスを受けることができます。
しかし、壊れてしまった理由が自然に壊れてしまったものではなく、子ども自身が壊してしまった場合無償ではなく有償になってしまうことがあるため、詳しくは購入した店舗やメーカーなどに確認をしてみて下さい。
保証書はメーカー番号等によって、生産者を確認することができるため、購入したときにゴミと一緒に捨ててしまわないように気をつけましょう。
また、ランドセルを購入するときに6年間保証がついているかを確認して、壊れてしまったときに修理やランドセルの貸出しをしてもらえるかの確認もしておきましょう!
2019年度 おすすめのランドセルメーカーランキング
・肩ベルトの付け根の部分の樹脂素材「天使のはね」の背カンの工夫によって、体感重量が軽くなる
・大手のランドセルメーカーで品質が高く安心
・豊富なデザインやカラーから選べる
・背負いやすく、体が成長しても使い心地がいい
・デザインやカラーをのバリエーションが豊富
・大手メーカーで保証もしっかり
フィットちゃんランドセルはセイバンの天使のはねと同じように人気があり、評価が高いランドセルメーカーです。
大手メーカーならではの機能性と、カラーやデザインが豊富がなので、「かわいい」「かっこいい」ランドセルがたくさんラインナップされています。
・拡大して使える大容量
・24色カラーの展開
・求めやすい価格で高品質
テレビなどのCMなどでも見ることが多いイオンのランドセルは、ランドセルメーカーではありませんが、イオンオリジナルのランドセル「かるすぽランドセル」は、品質が高く人気があります。
セイバンやフィットちゃんなどとコラボした限定モデルや、イオンのオンラインショップでした購入できないランドセルも人気です。
・デザイン、品質、機能などすべてが最高レベル
・有名ブランドとのコラボデザインなど
・バリエーションが豊富
スタンダードなものから、さまざまなファッションブランドと提携した限定モデルのランドセルなど、ラインナップはとても豊富で、高級志向なものを多く取り扱っています。
価格は高めなので、ランドセルのブランドなどにこだわりを持っている人におすすめです。
最もシェアが高く、ランドセル業界で最大手のメーカーです。
セイバンのランドセルは機能性が高く、背負うときに子どもに負担をかけないような工夫がされており、子どもたちを一番に想うランドセルを作ることにこだわりを持っており、総合的にバランスが取れているランドセルメーカーです。